知り合いの製材所からPLCが壊れたと連絡がありました。
社長は、知り合いの電気屋さんに見せた所、修理できないと言われたそうです。 念の為、私に見て欲しいという事で、機械を見に行きました。 「この機械で作ってる商品があり、来週までに納品しなければならない」との事、修理できなかったら商品をどうするか?対応しないといけないそうです。 PLCは富士の「MICREX-F FPB56」 ![]() (富士製のPLCこれで機械を制御しています。おそらく30年ぐらい前の機械。良く動いているなぁ) 調べた所、昔はFUJIもPLCを作っていたらしいのですが、今は作っておらず、プログラムを呼び出すのも、専用のケーブル及び、プログラムが必要な為、中身のプログラムを見るのも絶望的でした。 機械が古く、この機械に関する電気図面も資料も無い状態。 機械の動作及び、PLCのランプを手がかかりに、何かおかしい所が無いかじーと考えながらも見ていると、機械が正常に動くときと動かない時で、切れてるランプがあることに気づきました。 その番号を追っていくと、サーマルにつながってます。 ![]() ![]() (この光がIO、これの光の点滅具合と、機械の動きを見て、不具合箇所を特定します。電気図面があればまだ楽なのですが、今回は資料が何もなかったので、少し苦労しました。) もしかすると?と思って、サーマルの閾値を上げると機械は普通に動き出しました。 (初期は0.5Aで落ちるようになっていたのを、0.6Aに変更して落ちなくなりました。) おそらく、経年劣化で、モータの消費電圧が僅かに上がったか、サーマルの精度が悪くなったものだと思います。 (サーマルとはブレーカみたいなもの、モーターがある一定の電流を消費すると負荷がかかったものと見て、止まるようにする安全装置です) 見始めて約1時間でしたが、直ってよかったです(正確には直したわけでは無く調整しただけなのですが・・。) サーマルもPLCも恐らく20年以上経っているので交換した方が良いと提案しましたが、近いうちにこの機械は使わなくなるので、お金をかけて直さなくても良いという事でした。とりあえず今動けば良いと・・。 最近そういう案件多いです。 富士のPLCとか面白い案件ではありました。 機械は、PLCを交換して電気系を交換すればまだまだ使えるのに勿体ないなと思いましたが、仕方ないですね~。 |